国道の歴史
国道の始まり
これまでは人や馬中心の道づくりがされていましたが、明治時代に入り自動車が通れるような道路が作られました。
明治9年に国道、県道、里道が定められ、初めて国道の路線が公表されるなど、近代国家として道路づくりが進められます。
国道にはそれぞれ等級が定められており、一等国道が最も重要な道路として、東京と各開港場を結ぶ幹線道路として設定されます。
しかし、当時は鉄道を優先していたため、道路の建設はそれほど進めませんでした。
本格的に道路づくりが始まったのは第二次世界大戦後のことです。
現在の国道
現在も国道は地域の交通の要として、車やバス、自転車、徒歩など多くの人々が利用されています。
現在は法律が整備され、国道は高速自動車国道と一般国道を指し、幹線となる道路とされています。
現在の国道は指定区間と指定外区間に分けられます。指定区間とは、国道の中でも交通量が多く道路設備の充実した道路のことです。
指定外区間はそれ以外の道路となります。
現在、国道に指定される道路は、主要な都市間を結ぶ、高速自動車国道と連携機能を持つ道路、主要な港や空港に通じる道路です。
国道1号線について
日本の主要な道路の一つである国道1号線は、東京都中央区から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府を経由して大阪市に至る長い道路です。
また、西湘バイパスも国道1号線扱いの道路であることが知られています。
全長は641.9kmで、起点から終点までの実延長は759.4kmです。管理担当区間においては、名古屋国道事務所が管理する93.9kmが含まれます。
最長の国道
日本で最も長い国道は、東京~青森間をつなぐ国道4号であり、実延長は742.5kmです。この道路は江戸時代に日本橋を起点に開設された日光街道及び奥州街道にあたる、政治・経済・文化を支える重要な道路でした。現在も東京から埼玉、茨城、福島、宮城、岩手の各県を経て青森へとつなぐ重要な路線です。
実は隠れナンバーワンの国道があります。それは鹿児島~那覇間をつなぐ国道58号線です。鹿児島から那覇をフェリーで通過する海上国道も含まれています。
そのため、全長は879.6kmとなります。
最短の国道
日本で最も短い国道は国道174号で距離はわずか0.2kmしかありません。
この国道は神戸港と神戸市中央区にある国道2号を結ぶ道路で、神戸港への物資流通のため非常に重要な道路なのです。