「道路」の話をしよう

交通の世界をわかりやすく紹介

道路の舗装とは、路面を舗装材で覆うことで、路面の耐久性や滑り止め性を高め、安全で快適な道路環境を整備することを指します。
舗装材には、アスファルトやコンクリート、石畳、タイルなどがあります。
一般的に、アスファルト舗装が最も多く使われており、舗装面に砂利とアスファルトを混ぜたアスファルトコンクリートや、舗装面にアスファルトを敷き詰めるアスファルトターマックなどが主流です。

アスファルト舗装やコンクリート舗装が主流な理由

アスファルトは、石油から作られるビチュメンと、石灰石や石英砂などの骨材(こつざい)を混ぜた舗装材料です。

コスト効率が高い

アスファルト舗装は、他の舗装方法に比べてコストが比較的低く、維持費も安価です。
また、施工期間も短く、工期中に交通を止める必要がない場合が多いため、交通混雑による影響も少なく、効率的な施工が可能です。

耐久性が高い

アスファルト舗装は、耐久性が高く、長期間使用することができます。凹凸が少なく、滑り止めの効果があるため、車両の安定性が増し、交通事故の発生率を低減することができます。

これらの特徴からアスファルト舗装は最も普及している道路舗装方法の1つです。

アスファルトとコンクリート以外の舗装

樹脂系舗装、ブロック系舗装、2層構造系舗装などがあります。

樹脂系舗装

素材の持つ適度なすべり抵抗性を高め、走行安定性を向上させるとともに色彩によって通行帯や交差点を区分することにより安全で円滑に交通を促します。

ブロック系舗装

ブロックや天然石などを敷設した舗装です。材質や組み合わせによって様々な模様、デザインが作れるうえ、部分的に舗装ができるメリットもあります。
人の手でブロックを並べるため、施行の手間がかかるのがデメリット。また、経年劣化によって凸凹が生じることも。

2層構造系舗装

基層にコンクリートやアスファルト混合物層を設けて、その上にタイルや天然石などをモルタルで貼り付けて施行する舗装方法です。
基層は強度があるため、表面の舗装は自由に施行できます。色違いのブロックやタイルを使うことで、デザイン性を高めることが可能です。

舗装の異常を見つけたら

自転車やバイクで走行中、たまにひび割れた舗装を見かけることがあると思います。もし、ひび割れた舗装を通る場合はスピードを落として走行するようにしましょう。
ひび割れによって陥没していたり、段差があったりする場合、早めに道路管理者へ連絡するようにしてください。

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